■ 若年女性支援プロジェクトについて

現在の日本では、若年女性が困難に直面した場合、活用可能な社会資源は非常に乏しい状態にあります。とりわけ、１８歳を超えた若年女性は支援対象として認識されづらく、困難な状況に陥っても、自己責任や自己解決を迫られてしまうことも少なくありません。

置かれた環境によってどんな支援を得られるかが大きく変わってくるのはなぜなのでしょう。また自己責任や自助が叫ばれることで、困難な状況にある当事者も自身に支援が必要だと認識ができにくく、当然、自身の困難な状況について声を上げることが難しくなります。

若年女性が遭遇する被害（特に性暴力等の被害）はたしかに社会に存在するにもかかわらず、何重もの構造の網から漏れてしまい、巧妙に「ないもの」とされてしまっているのではないでしょうか。

そのような若年女性の抱える困難に対して、相談窓口を作り、相談を受ける中で必要な支援策について考え、声を上げて社会に提案していきたいと考えて立ち上げたのが“これからプロジェクト”です。困難の中にいるより多くの人にプロジェクトを知ってもらえるよう、SNSや様々な方法で広報活動を行っていく予定です。また合わせてジェンダーのこと、性のこと、若年女性の抱える困りごとが社会のお一人お一人に興味を持ってもらえるよう、講演会や音声番組の配信なども企画しています。

一般社団法人社会的包摂サポートセンター https://www.since2011.net/ 若年女性支援プロジェクト「これから」